ローリー日本語補習学校 40周年記念誌
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つないだ「たすき」司会お⼆⼈ともありがとうございました。運営、教員、保護者が⼀丸となって取り組んだ⽇々が蘇ってきます。最後に、⼤変な時期に陣頭指揮をとったお⼆⼈から、まとめのコメントをお願いいたします。⽊⼾今⽇も補習校があり、ここで授業が⾏われていることに喜びを感じます。コロナ禍が始まったばかりの頃は、授業・学校運営、社会情勢、資⾦繰りなど問題⼭積で、「もう補習校は閉鎖せざるをえないのでは」と思ってしまうこともありました。40年も続いた学校が私たちの代で閉鎖になったらどうしようという不安で押しつぶされそうなこともありました。ですが、本当に多くの⽅の協⼒を得ながら、あの難しい状況の中でも何とか「たすき」をつなぐことができ、⽣徒たちに学びの場を提供し続けることができて、本当に良かったと思います。コロナ禍の中、運営委員⻑をつとめた⽊⼾さんと上江洲さんにお話をうかがいました。当時の緊張感が蘇り、臨場感あふれる対談となりました。「コロナ禍」という過酷な状況の中でも、40年間つなげられたきた「たすき」を何とかつなげて、「補習校を続けていきたい」というお⼆⼈の熱意と想いを強く感じました。また、それはお⼆⼈に限らず、この補習校の関係者全てに共通する想いであることも、お⼆⼈の最後のコメントから感じました。40年間のそういう⽅々のご尽⼒で今の補習校があることに、深い感慨と感謝の気持ちを覚えます。聞き⼿:補習校理事 北澤⼤輔上江洲私も全く同じ気持ちです。進めていく上で、もちろん⾊々な関係者との調整ごと、すなわち「⼈」の対応が⼀番⼤変でした。安全に対する感覚や情勢判断の基準は本当に⼈それぞれですから。その反⾯、あの状況を切り抜けることができた⼀番の要因は、運営委員の仲間、理事、先⽣⽅、保護者の皆さま、地域社会といった「⼈の助けと協⼒」であったことは間違いありません。様々な⽅に⾃分⾃⾝が助けられる中で、そういった「⼈の助けと協⼒」によって、今回に限らず補習校は40年綿々と続けられてきたんだ、と強く感じました。そして、⾃分⾃⾝も仲間と⼀緒に、その⼀翼を担えたことを誇らしく思います。⼤変でしたがやり抜くことができて本当に良かったと思います。が、「もう⼀度やれ」と⾔われても、もうできないと思いますが(笑)。

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