ローリー日本語補習学校 40周年記念誌
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アメリカ⽣まれでアメリカ育ちの⾃分は、補習校に通い始める前、⽇本との繋がりといえば⽇本の祖⽗⺟から送られてくる⽇本の番組を録画したビデオカセットやDVDでした。補習校に通い、⽇本語で勉強し、友達を作り、そして⽇本の⽂化に触れることによってアメリカ⼈であると同時に⽇本⼈であるんだという実感を得る事ができました。Japanese-Americanだからこそ⼤学で建築を勉強していて他⼈よりわかることがあったりしますし、補習校での経験は役に⽴っています。(学⽣)⽇本語の⽂学作品を扱っている授業を主に取っているので⽇本語の維持の⾯で役に⽴っている。運動会の団⻑をやった事がリーダーシップの⾯で役に⽴っている。(学⽣)現在、⻑崎県のテレビ局で働いていますが、補習校時での作⽂、漢字など⽇本語を継続的に学習するということは⼤学受験、就活などで⾮常に役に⽴った。特に就活では海外経験のあるものは中々おらず、⽬⽴ったが⾃⾝の思いを⽇本語で正しく伝わりやすいように⾔語化する必要があった。補習校での学習はそれら⼈⽣を⼤きく左右する⾯で⾮常に役に⽴ったと感じる。(会社員)私はUNCでは副専攻で⽇本語を勉強していました。やはり補習校に通っていたから、⽇本語に対しての苦⼿意識があまりなかったです。そして、⼀番役⽴った部分が⽇本からの帰国⼦⼥と仲良くできたり、運動会や遠⾜を経験出来たり、クラスメイトと休み時間に図書館に⾏くところでした。そういう経験が積み重なって、⽇本⽂化に興味を持てるようになりました。今でもアメリカ在住の私でも⼀応親と⽇本の友達と会話ができます。(学⽣)⽇本の⽂化を忘れずにそしてしっかりと学べたことで、帰国後も対⼈関係で苦労することが少なかったように思います。受験で⼩論⽂を書く際に補習校の国語の授業で養った語彙⼒や⽂章を構成する⼒が活かせたと思います。また数学の授業では答えがわかるまで考えて正解を導く⼒が鍛えられたと思います。(会社員)周りに⼟曜⽇に学校にいる⼈がほぼいなかったので、他の⼈がやらないことをやる癖が着いた。あと、⽇本語や漢字を習う機会を与えてくれて、⾃分は⽇本⼈であるという⾃覚も持てた。(学⽣)

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